万年筆はお風呂好きです。ペン先をペン芯は精巧にできていますから、いつもキレイにしてもらいたがっているのです。アカや汚れは大嫌いなのです。お風呂といっても小さなあり合わせの容器に、ぬるま湯を満たして、万年筆のペン先の部分を、そこに一昼夜浸しておくだけの事です。

A、お風呂に一昼夜入れてあげる。ペン先の部分を浸す。
洗面器とか深さのある小皿にぬるま湯をいれる。

B、仕上げの水洗い
インクの色がなくなり、キレイな水だけが流れてくるまで仕上げをする。

C、可愛がるように、やさしく拭いて完了。
最後に、湯上りのタオルの替わりに、乾いた布で
やさしくしっとりと包むように拭いて完了です。

万年筆のペン先は月に1度はお風呂に入れましょう。
こんな場合にお風呂にいれてください。万年筆はいつも健康に保ちます。

①インクの色を変えるとき。例えばブルーブラックインクからブラックインクに変えるとき。
②インクの出方が悪くなったとき。力強くペンを振らないでください。それよりもお風呂に入れることです。
③暫く使っていなかった万年筆を久しぶりに使うとき。ペン芯とペン先はからからに乾いています。万年筆はお風呂に入りたがっています。このような時には、ペン芯からカートリッジインクを抜いて、ペン先部分を、お風呂に入れてあげてください。
④お風呂上がりは新しいスペアーインクを使ってください。
⑤ひどい汚れはお風呂でも落ちない場合があります。その時はメーカーで分解掃除をする必要があります。

万年筆は大切にお扱いください。
・硬いものの上に落としたり、無理な使い方はやめてください。
・万年筆を拭く時は柔らかい乾いた布で「空拭き」してください。
※濡れた布や金属磨き、薬品などは絶対に使わないでください。
・1ヶ月に1回はお風呂に入れてあげてください。

万年筆のメンテナンスは「インククリーナーキット」をご使用ください。

準備するもの
・深めのコップ(180~200ml)
・タオル以外の汚れてもよい柔らかい布 ※画像は使用イメージです。

万年筆の軸とインクカートリッジを外してペン先首軸だけにします。

洗浄スポイトをクリーニングするペン先首軸に取り付けて下さい。

水の入ったコップの中で、吸い込ませたり吐き出したりして洗って下さい。

きれいな水又はぬるま湯、100ml(180ml入りコップの半分位)を用意します。洗浄液1パック(10ml)を水に溶かし、10倍に薄めた洗浄液を作ります。

ペン先首軸を洗浄液の中に一昼夜浸け置きし、汚れを除去します。(染料インクは汚れが軽微の場合2~3時間で除去できます。)

ペン先首軸の洗浄液を流水で洗い流し、布で水分をふき取って下さい。(タオル以外の、汚れてもよい柔らかい布)

プラチナ万年筆製の万年筆の場合は、添付の洗浄スポイトをペン先首軸に取り付け、再度コップにきれいな水を入れ、吸い込ませたり吐き出したりして10回程度洗うと、スポイトでペン芯内部のインクかす等が押し出され、さらに効果が高まります。